真珠婦人 愛憎の彼方に

(ナレーション)造船会社の若き重役 直也登美子と結婚し、幸せな家庭を築いていた。だがある日、ふと立ち寄ったプールバー「パール」で直也瑠璃子と再開する。直也瑠璃子は将来を誓い合った仲であったが、親の都合で二人は結婚出来ず別れさせられてしまった。
現在瑠璃子はビリヤードの女子プロとしてプールバー「パール」を経営しており、なんと直也への思いが断ち切れず純潔を守りとおしていた。
愛の深みにはまっていく二人。一方直也の行動に不信を擁いた登美子は、興信所を使って瑠璃子の存在を知り、嫉妬のあまり直也の夜食へたわしコロッケを出すが、鈍感な直也はそれで風呂掃除を始めるのであった。
いらつく登美子は一般客のフリをして「パール」に通い、ビリヤードというものを知った。
はたして瑠璃子直也の恋の行方は?また登美子の反撃やいかに?


直也「ただいま」

登美子「お帰りなさい。今日は早いのね」

直也「ああ、今日は残業が無くてな」

登美子「お食事まだでしょう?今日はおいしいフランスパンを買ってきたのよ」

直也「ほう、パンか。いいね」

登美子「はい、お召し上がれ」


直也「げっ!これはビリヤード用のブラシでは?」

登美子「コーヒーもあるわよ。お砂糖は1個だったわよね」


直也「ぶひっ!」

登美子「あら?やっぱり和食の方がよろしくて?おにぎりもあってよ」


直也「た、た、玉ぢゃ もうゆるしてぐだざい。浮気はじまぜん・・・」

登美子「おーほっほほほほ」